訪問診療の看護師の仕事内容【1日ルーティン】
あなたは訪問診療って聞いたことありますか?
訪問看護ならわかるけど、って答えがよく返ってきます。筆者は2年間訪問診療のクリニック勤めました。今後、在宅医療は増えていくので、訪問診療についてぜひ知って下さい。
訪問診療とは
通院困難な患者さんの自宅または施設へ医師が定期的に行って、診察をするものです。具合が悪くなったときだけ訪問して診察する往診とは違い、計画的に予定を立てて訪問しています。
定期的に訪問するだけでなく、緊急時には365日×24時間体制で対応、必要に応じて臨時往診や入院先の紹介・手配などを行います。訪問診療の目的は病気の治療だけでなく、廃用症候群、褥瘡、転倒、誤嚥などの予防をし、入院が必要な状態を防ぎます。
また、病院ではなく自宅や施設で最期を迎えたいという患者さんや家族の希望に沿って、自宅での看取りを行います。
患者さんが在宅で安心して療養生活を続けられるよう、在宅患者さんを総合的にサポートします。
看護師の仕事内容
- 診療補助
- バイタルサイン測定
- 採血・注射・点滴
- 検査(在宅でできるものに限る)
- 電話対応
- 他職種への電話・連携・調整
- 他病院への検査・受診・入院の手配
- 薬品・物品管理
1日ルーティン
9:00 出勤 夜間帯の申し送り 医師の指示受け 情報収集 午前患者の薬品・物品準備 9:30 訪問診療 バイタルサイン測定 採血・注射・検査等医師の指示に基づき施行 11:30 帰院 各職種や家族へ連絡事項があれば電話する 検体処理 12:00 昼休憩 13:00 午後患者の薬品・物品準備 13:30 訪問診療 16:30 帰院 各職種や家族への連絡事項あれば電話する 検体処理 片付け 明日の情報収集 明日の薬品・物品の準備 電話対応 17:00 カンファレンス 18:00 退勤 |
業務の特徴
医師に同行し、診療補助するのがメインで、診察場所が自宅や施設というだけで基本的には外来クリニックと内容は変わりません。
クリニックと違うところは電話でのやり取りが多いところです。各職種と連携・協力が重要です。ケアマネ、訪看、訪問リハビリ、訪問マッサージ、訪問入浴、ヘルパー、施設職員等に適宜必要なことを連絡しなければならないのですが、慣れるまではどうしたら良いのか判断が難しいです。また、患者さんや家族との電話やり取りも多く、医師に報告・相談が必要な内容なのか、看護師の判断で良い内容なのか、慣れるまでは判断が難しいです。しかし、在宅医療のことがわかるようになっていくので、学びにはなるし、やりがいもあります。看取りというデリケートな部分も勉強になります。
訪問診療クリニックによって業務内容はだいぶ違う
医師、看護師、ドライバーで訪問診療を回る場合や、看護師が運転する場合もあります。医師だけで、看護師は同行しないというところもあります。また、365日×24時間体制なので、看護師が夜間帯のファーストコール対応する場合、医師の指示で看護師だけ訪問するという場合もあります。運転はしたくない、夜間はしっかり寝たいという場合はしっかり情報を集めてから入職するように注意して下さい。
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