破水【陣痛前なら要注意!】

出産・育児

よくドラマでふと立ち上がったときに服からポタポタポタっと滴って、「ハッ!破水してる!やばい!病院!」なんていうシーン見たことありませんか?破水とはなんなのか、どのタイミングで起こるものなのかよくわからないと不安になりますよね。解説していきます!

破水とは

赤ちゃんの頭と子宮の内圧に押されて卵膜が破れ、羊水が外に流出することをいいます。多くの場合は、陣痛が起きてから破水します。破水すると陣痛が強くなり、分娩がさらに進んでいきます。
 陣痛の前におこる破水もあるのです。

破水の種類

適時破水

陣痛が来た後、子宮口が全開大となってから破水すること。

早期破水

陣痛が始まってから、子宮口が全開大になるまでの間に破水することを。

前期破水

前期破水は陣痛が始まる前に破水することです。前期破水は妊娠中のどの時期でも起こる可能性があり、確率は全妊娠の5~10%といわれています。 赤ちゃんが十分に大きく育っていれば、破水が先に起きても心配する必要はありませんが、腟から子宮に細菌が侵入し、赤ちゃんにも感染するリスクが高まるため、できるだけ早く病院に行く必要があります。妊娠37週未満に前期破水した場合は、早産の原因になって赤ちゃんが未熟な状態で生まれてしまう可能性があります。すぐ病院へ行き、入院管理が必要となります。

破水の症状

病院では破水したら連絡下さいと言われますが、尿漏れと区別が難しい場合があります。

透明または薄い乳白色、淡く黄みがかった透明の液体。血液が混じって薄いピンク色の場合もある。

におい

無臭か羊水特有の生臭い感じ、もしくは甘酸っぱいにおいと感じる。尿特有のアンモニア臭がしなければ破水と思って良いでしょう。

尿漏れの場合、くしゃみをした瞬間や立ち上がった瞬間など、お腹に力がかかった際に出てしまうことがほとんどです。そして、起こった後すぐに自分で意識して流れを止めることができます。
破水は、尿漏れと異なり流出を自分の意思でコントロールできないことが特徴です。チョロチョロと出ていても、コントロールできなければ破水と思って良いでしょう。

破水したときの注意点

入浴やシャワーをすると、赤ちゃんが細菌感染してしまう危険性があるのでやめましょう。トイレの温水洗浄便座も使用してはいけません。 落ち着いて清潔なナプキンをあてて、病院へ連絡しましょう。

また、体を動かすたびに羊水の流出を促してしまうため、なるべく静かにじっとしていましょう。

入院用の荷物は破水時に持っていけなくても、後からパートナーや家族に持って来てもらえば大丈夫です。赤ちゃんの安全を優先に、とにかく動き回らないことを意識しましょう。病院へ向かう際、自分で運転することも避けて下さい。
座るシートには、大きめのレジャーシートやごみ袋を広げ、その上にバスタオルを敷き、羊水の流出に備えるようにしましょう。破水とともに動けなくなるほどの激痛が起こった場合は、救急車を呼ぶ必要があるかもしれません。病院に相談して、指示してもらいましょう。

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Posted by 望未市