妊娠中に摂取してはいけない食べ物・飲み物
NG食品一覧
アルコール、生魚、生肉、生卵、加熱していない貝類、明太子、ナチュラルチーズ
制限される食品一覧
キダイ、マカジキ、ミナミマグロ、金目鯛、メカジキ
レバー、うなぎ
キムチ、タバスコ、スパイス
加工肉・インスタント
昆布、わかめ、ひじき
コーヒー、紅茶、烏龍茶、緑茶
ハーブティー
摂取してはいけない理由
アルコール
アルコールは、胎盤を通して赤ちゃんに届きます。過度に飲酒すれば赤ちゃんの発達に影響します。
胎児性アルコール症候群
妊娠中の母親の飲酒は、胎児・乳児に対して低体重・顔面を中心とする奇形・脳障害などを引き起こす可能性があり、胎児性アルコール症候群と言われます。妊娠中は完全にお酒を止めるようにしましょう。
生もの
妊娠していると免疫力低下することが多く、食中毒を発症する危険性が高まるため、生ものは食べないようにしましょう。
また、肉類の生食や加熱不十分なもの(馬刺、レバ刺、レアのステーキやローストビーフ 等)、不十分な洗浄の生野菜、果物には、トキソプラズマという寄生虫がいる場合があります。
妊娠中にこのトキソプラズマが体内に入ると、低い確率ではありますが、胎児に感染し、流産や死産、または新生児の重篤な障害になる恐れがありますので、注意が必要です。
水銀を多く含む魚
キダイ、マカジキ、ミナミマグロ、金目鯛、メカジキ等は水銀が含まれています。
妊娠していれば、胎児にも水銀が送られ、胎児の発達に影響を与えるとされています。
1週間に、切り身の半分〜一切れ程度以内で抑えるように注意しましょう。
ビタミンA
ビタミンAは胎児の発達にとっては必要な栄養素ですが、妊婦も胎児も体内で合成することができませんので妊婦が適切に食事から摂取する必要があります。
しかし、多量に摂取した場合は、赤ちゃんに先天異常が起こる可能性があるという報告もあります。ビタミンAを特に多く含む食品(レバーやうなぎ)は、摂りすぎないように注意が必要です。
β-カロテンでビタミンAを摂取するのが◎。
β-カロテンなら、体に必要な量しかビタミンAに変換されないので、過剰症の心配はありません。 西洋かぼちゃ、にんじん、春菊、ほうれん草、小松菜など、緑黄色野菜に豊富に含まれているので積極的に摂るようにしましょう。
ヨウ素(ヨード)
特に昆布に多く含まれているヨウ素は、不足しても過剰摂取しても胎児に影響があるとされています。
昆布が身近な食材である日本では過剰摂取に気をつける必要があります。胎児が先天性甲状腺機能低下症にかかる恐れがあるためです。
市販のつゆやだし、昆布茶、食塩のヨウ素添加など、想像以上にヨウ素を摂取する機会は多くあります。
毎日昆布のだしの汁物は飲まない、つゆは飲み干さないようにするなどして注意しましょう。
カフェイン
コーヒー、紅茶、烏龍茶、緑茶等
カフェインを摂り過ぎることにより、出生児が低体重となり、将来の健康リスクが高くなる可能性があるとされています。一日当たりのカフェイン摂取量を200 mg(コーヒーをマグカップで2杯程度)、に制限するよう注意しましょう。ノンカフェインと表示があるものや、麦茶が安心です。
ハーブティー
ハーブティーの中で人気なカモミールはリラックス作用があり寝つきがよくなったり疲労回復効果があったり、発汗作用により身体を温め血行を促進してくれる効果がありますが、一方で子宮を収縮させる作用があるそうです。ノンカフェインで身体に良さそうなイメージがありますが、ハーブティーを飲むのには注意が必要です。
どうしても飲みたいハーブティーがあるならば、よく調べてからにしましょう。