葉酸サプリメントは飲んだ方が良いの?
妊娠したら葉酸サプリメントを飲み始めた妊婦さんたくさんみえると思います。わたしもそうでしたが、ただなんとなく飲んでいるだけで、なぜ必要なのかあまり理解していませんでした。今回は葉酸について徹底解説していきます!
葉酸とは
葉酸はビタミンB群の一種で代謝に関係し、DNA・RNAやタンパク質の生合成を促進する栄養素です。細胞の生産や再生を助けて体の発育に役立ちます。ビタミンB12とともに赤血球の形成を助ける働きもあります。葉酸は水溶性という特徴があります。緑黄色野菜や果物などの身近な食品に多く含まれていますが、体には蓄積されにくく、熱に弱いため調理方法によっては約50%近くが分解されてしまいます。
なぜ妊娠中に摂取した方がいいの?
葉酸は細胞の分裂や成熟を大きく左右するため、特に胎児にとっては重要な栄養成分です。葉酸が不十分だと、胎児の先天異常である神経管閉鎖障害のリスクが上がります。
神経管閉鎖障害とは
神経管閉鎖障害は妊娠6週頃の胎児に起こる先天異常で、神経管の下部に閉塞が現れると脊髄髄膜瘤(二分脊椎症)となり、上部に現れると無脳症となります。葉酸サプリメントの十分な摂取で発生リスクは70〜80%の低減が見込めるといわれています。出生前診断で見つけることができます。
二分脊椎症とは
生まれながらにして脊椎の形成不全があり、また同時に脊椎の中にある脊髄の機能が障害を受けている先天疾患です。脊髄は大脳からの指令を体中に伝える神経の束と、この働きを調節・制御する神経細胞からできている重要な器官です。
生まれてすぐ脊椎の異常を修復する手術を受けますが、下肢の運動と知覚の麻痺や、排泄の機能障害が残ることが多いです。また水頭症という大脳の障害を合併し、脳外科での対処を必要とすることもあります。
無脳症とは
大脳を始めとした脳幹を含んだ脳の一部、または大部分が発達しないという先天疾患です。75%は死産、無事生まれても生後1週間生存することは困難です。
葉酸はいつから摂取すればいいの?
先天異常は妊娠7週間頃までに起こります。妊娠がわかる頃なので、妊娠前から摂っておくことが大切です。妊娠する1ヶ月前以上から摂取することが望ましいので、妊娠を希望しているのであれば、葉酸サプリメントを摂取しましょう。
葉酸は食品だけでは不十分なの?
葉酸が多く含まれる食べ物は、ほうれん草、モロヘイヤ、アスパラガス、ブロッコリー、枝豆、レバー、いちごなど。18歳以上の女性が摂取する葉酸推奨量は240ug/日とされており、平均的な摂取状況は十分だといわれています。しかし、妊活中から妊娠初期(妊娠1か月前~妊娠3か月)には通常の食事での推奨量240μg/日に加えて、サプリメントなどを活用し400μgの葉酸を付加的に摂取することが望ましいとされています。
産後の授乳期もプラス100μgの葉酸の摂取が推奨されています。
葉酸を過剰摂取したらどうなる?
水溶性ビタミンである葉酸は、必要以上に摂取した量の大半が尿と一緒に排出されるため、通常の食事で過剰摂取を気にする必要はありません。しかし、妊娠後期にサプリメントで葉酸を1日1000µg以上摂取していた場合、産まれてくる子どもの小児ぜんそく発症リスクが約26%高まったという研究結果が出ているそうです。厚生労働省によると、葉酸の1日の摂取量の上限は1000µgとされています。食品と比べて葉酸の吸収率の高いサプリメントだからこそ、摂取量はしっかり守って下さい。
おすすめ葉酸サプリメント
AFCの葉酸 miteteこちらは鉄とカルシウムも入っています。妊娠中は貧血になりやすく、わたしも血液検査で指摘されたので、こちらのサプリを使用すれば良かったなと思います。
mitas-ミタス-こちらは鉄・カルシウム・亜鉛等の必要な栄養素が入っていることと、身体を冷やさないようにしてくれる和漢素材も配合されています。妊活でも妊娠中でも身体の冷えは対敵なので、冷え性の方には特におすすめです。
ベルタ葉酸マカプラスこちらは妊娠するために必要な栄養素であるマカが入っており、さらに亜鉛や、ビタミン等の栄養素も入っています。妊娠前から出産後まで長く使用できます。
まとめ
葉酸だけではなく、妊娠中は鉄、カルシウム、亜鉛、ビタミンが不足しがちです。バランス良い食事を心掛け、上手にサプリメントを活用しましょう。