出生前診断って受けたほうが良いの?
妊娠したら生まれてくる赤ちゃんに病気や障害がないことを心配されると思います。「出生前診断」というのを聞いたことはあるが、具体的に何をするのか、何がわかるのか、受けるべきなのかよくわかりませんよね。今回は出生前診断について解説していきます!
出生前診断とは
出産前に胎児の染色体異常や先天異常を調べる検査のことです。
確定診断(羊水検査・絨毛検査等)
ほぼ100%の精度で検査ができる。妊婦・胎児にリスクが伴う。
非確定診断( 母体血清マーカー検査、NIPT(新型出生前診断)等)
染色体異常の可能性までしかわからない。妊婦・胎児へのリスクがほとんどない。
検査の種類
母体血清マーカー検査
出生前診断のまず最初に受ける検査として最も一般的です。
検査方法:血液検査
受ける時期:妊娠15〜18週頃
費用:1~3万円
検査でわかること:ダウン症(21トリソミー)、 エドワーズ症候群(18トリソミー) 神経管閉鎖障害の確率
数字が比較的大きい場合は確定診断のための検査を受けることを検討します。
NIPT検査(新型出生前診断)
新型出生前診断(NIPT)なら【NIPT平石クリニック】母体血清マーカー検査よりも制度が高い染色体異常に対する不安が強い場合や胎児超音波検査、母体血清マーカー検査で染色体異常の可能性が示唆された場合等、検査できる条件がある。
検査方法:血液検査
受ける時期:妊娠10~14週頃
費用:15万~20万円
検査でわかること:ダウン症(21トリソミー)、 エドワーズ症候群(18トリソミー)、パトー症候群(13トリソミー)
結果が陽性だったときは、確定診断を受けることを検討します。
羊水検査
染色体異常の有無がほぼ正確にわかる
検査方法: お腹に針を刺して羊水を採取し、胎児の細胞を調べる
受ける時期:妊娠15~16週以降
費用:10万~15万円
検査でわかること: ダウン症(21トリソミー)、 エドワーズ症候群(18トリソミー)、パトー症候群(13トリソミー)
検査では流産率0.3%、破水や出血、子宮内感染症等起こすリスクが伴います。
絨毛検査
羊水検査よりも早い時期に検査を受けることができる
検査方法:胎盤の組織の一部である絨毛を採取して調べる
受ける時期:妊娠10〜13週頃
費用:10万~15万円
検査でわかること: ダウン症(21トリソミー)、 エドワーズ症候群(18トリソミー)、パトー症候群(13トリソミー)
検査では流産や出血、腹膜炎等起こすリスクが伴います。
出生前診断を受けるメリット
- 出産前に赤ちゃんの状態を知ることができる
- 異常がほとんどなければ安心できる
- 非確定診断だとリスクなく検査を受けられる
- 異常が見つかった場合、早期にどうするか考えることができ、準備ができる
- 異常が見つかった場合、どうするか選択肢が広がる
出生前診断を受けるデメリット
- 費用が高額
- 確定診断を受ける場合リスクを伴う
- 検査ではわからない先天疾患・病気・障害はたくさんある
- 知ることでかえって混乱することもある
受けるかどうかは夫やパートナーと話し合いましょう
メリット・デメリットがあり、受けるべきかどうかに正解はありません。もし、異常が見つかった場合、中絶を考えるのであれば検査を受けたいと考えていることを早めにかかりつけ医師に相談しましょう。(人工妊娠中絶は妊娠22週以降はできません。)
異常が見つかっても、出産する、どんな結果であろうと受け入れるから検査を受けないと考える人もいれば、少しでも不安を取り除きたいため検査は受けたいと考える人もいるでしょう。
考え方は人それぞれなので、あなた自身と夫またはパートナーが納得いくよう、慎重にしっかり話し合って決めましょう。