逆子になるとどうなるの?【時期・確率・原因・危険性】

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逆子とは

逆子とは、胎児の頭が下にない状態のこと。逆子は、正式な医学用語では「骨盤位」といわれ、児の頭が子宮口にある状態は「頭位」といわれ、正常な位置関係です。
妊娠中期まで、胎児はぐるぐると子宮内で体勢を変えていますが、通常は分娩が近づくと頭が下にきます。

診断時期

正式に逆子と診断をされるのは妊娠30~32週頃

逆子の確率

妊娠中期までは30~50%程度とされており、 実際に分娩するときに逆子である確率は、3~5%程度なので、ほとんどの場合、正常な位置に戻ります。

逆子の原因

多くは原因が不明とされています。

明らかになっている要因

・子宮の形態異常
子宮筋腫(良性の腫瘍)あったり、子宮奇形で子宮の形が狭くなっていたり、子宮内部に仕切りがあったりすると、胎児の体勢に影響が出ることがあります。

・胎盤異常
通常は子宮の上部にある胎盤が子宮の低い位置についてしまう状態のことを、前置胎盤や低置胎盤といいます。

・骨盤の幅
骨盤が狭い場合、胎児の頭が下に降りにくくなることがあります。

・多胎妊娠
双子など二人以上の分娩の場合は子宮内のスペースが限られるため、どちらかが逆子になる可能性があります。

・羊水過多
羊水が多いと、胎児が動き回りやすい状態になると考えられています。

逆子の危険性

通常頭から生まれてくるのであれば体の一部が産道に引っかかることはないのですが、逆子だと産道に足や腕が引っかかり出産に時間がかかることになります。
破水をし出産が始まると胎児は肺呼吸へと呼吸方法を切り替えるので、頭が子宮内に残った状態というのは酸欠状態であることと同じです。

出産に時間がかかると呼吸ができない状態が長く続くことになるので、新生児仮死や後遺症を引き起こす危険性があります。そのため、 妊娠32週の時点で逆子であった場合は帝王切開の予定を立てます。  

また胎児が子宮口を蹴って破水した際にへその緒も蹴ってしまい、産道からへその緒が出てしまう臍帯脱出の危険もあります。
臍帯脱出してしまうと胎児に酸素や栄養を届けることができなくなるため大変危険な状態になり、妊娠の継続ができなくなって即座に帝王切開による出産が行われることになります。

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Posted by 望未市